中学生のお子様が勉強しないとき|親御様が急ぐ前に確かめたいこと

教える前に、見立てる。
答えを渡す前に、問う。

中学生のお子様が勉強に向かわないとき、親御様は「何か声をかけるべきか」と迷うことがあります。すぐに勉強量を増やす前に、学習が止まった場所を確かめます。

難しさ、目的の遠さ、始め方の分かりにくさを、親御様が代わりに決めつけず、一つずつ見ていくことが最初の一歩です。

「やりなさい」と言う前に、学習が止まった場所を探す

勉強を始められない理由は一つとは限りません。内容が難しい、何のために学ぶかが遠い、机に向かってから何をするか決められない。まずは「どこまでなら始めやすそう?」と聞きます。

親御様が急ぐ前に確かめたい三つのこと

1|難しさが大きすぎないか

問題文を読む、分かる言葉に線を引くところまで、小さくしてみます。一問全部を解く前に、始められる場所を見つけます。

2|目的が遠くなっていないか

将来や受験の話が遠く感じられる日は、「次の10分で、何を分かるようにしたい?」と目の前の小さな目的へ戻します。

3|始め方が見えないままになっていないか

教材が多すぎる、順番が決まらないときは、「最初に開くものを一つ選ぶなら、どれがよさそう?」と選択肢を小さくします。

量だけを増やすと、困りごとと助けの距離が広がりやすい

学習時間だけを目標にすると、お子様の中で困っていることが見えにくくなる場合があります。問いを一つ置き、答えを待つことで、助けが必要な場所が少しずつ言葉になることがあります。

「学びの問診」は、診断や評価ではありません

この連載でいう「学びの問診」は、お子様を診断したり、できる・できないを評価したりするものではありません。どこまで分かるか、なぜそこで止まったか、次に何を確かめるかを、親御様とお子様が短く見立てるための考え方です。

今夜の一分チェック

「どこまでなら、始めやすそう?」と、一度だけ聞いてみてください。

お子様が答えたくないときは、そこで会話を終えます。理由を求めたり、答えを待たせたりせず、「また話したくなったら教えて」と伝えてください。別の日に、お子様から開き直せる余白を残すことも、学びを支える大切な関わりです。

学習の工夫だけで抱えないために

学校生活や日常の困りごと、強い苦しさが続く場合は、学習の工夫だけで抱えず、在籍校や地域の教育相談窓口にもご相談ください。

命や身体の安全に関わる切迫した状況、本人または周囲の安全を保てない状況では、教育相談を待たず、地域の緊急・医療・公的な相談先を利用してください。

個別に整理したい親御様へ

診療・勤務と両立しながら、お子様の状況に合う最初の一歩を個別に整理したい医師・歯科医師の親御様へ。45分の無料体験・個別相談では、学習の現在地とご家庭での関わり方を落ち着いて整理します。

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参考

学校への行きづらさやその傾向がある場合、文部科学省は在籍校との連絡と、教育委員会等の相談窓口の利用を案内しています。
文部科学省「不登校への対応について」

このシリーズの入口

医師・歯科医師の親御様のための「学びの問診」と全9話の案内は、シリーズ入口ページにまとめています。