中学生の理科の勉強法|暗記と理解をつなぐ3つの問い

教える前に、見立てる。
答えを渡す前に、問う。

理科の用語は覚えたはずなのに、少し問い方が変わると手が止まる。中学生のお子様の学習で、このような場面はありませんか。

必要なのは、暗記を増やすことだけではありません。覚えた言葉を、「何が起きたのか」「なぜそう考えるのか」「条件が変わるとどうなるのか」へつなげることです。三つの問いが、理解の出発点になります。

用語は覚えたのに、条件が変わると止まるとき

理科には、言葉や公式を覚える場面があります。けれども、知識が一つずつ離れたままだと、新しい問題を見たときに、どの言葉を使えばよいか選びにくくなります。

お子様が止まったとき、「もっと覚えよう」と急ぐ前に、どこまでは分かっているかを確かめます。答えが合っているかより、考え始めた場所を見つけることが、次の学びを整えます。

暗記と理解をつなぐ三つの問い

1|何が起きた?

図・実験・文章を見て、まず事実を言葉にします。「温度が上がった」「影の長さが変わった」など、観察できることから始めると、考える土台がそろいます。

2|なぜ、そう思う?

答えを聞くのではなく、根拠を一つ聞きます。「図のここを見たから」「この前に習ったこととつながるから」と言葉にすることで、覚えた知識が考える材料になります。

3|条件が変われば、どうなる?

数字、場所、温度、時間などの条件を一つだけ変えたらどうなるかを考えます。正解を急がず、「何が同じで、何が変わる?」と確かめることで、初めての問題にも取り組みやすくなります。

正解だけを覚えると、考える出発点を選びにくい

答えだけを確認して終える学習が続くと、お子様は「何から考えればよいか」を見つけにくくなることがあります。そこで、家庭では解説を増やすより、根拠を一つ聞く役に回ります。

「どうしてそう思ったの?」と聞かれてもすぐには答えられないことがあります。そのときは、教科書やノートのどこを見ればよいかを一緒に探すだけで十分です。

「学びの問診」は、診断や評価ではありません

この連載でいう「学びの問診」は、お子様を診断したり、できる・できないを評価したりするものではありません。どこまで分かるか、なぜそこで止まったか、次に何を確かめるかを、親御様とお子様が短く見立てるための考え方です。

今夜の一分チェック

理科の問題を一つ見ながら、「そう思った根拠を一つ教えて」と聞いてみてください。

お子様が答えたくないときは、そこで会話を終えます。理由を求めたり、答えを待たせたりせず、「また話したくなったら教えて」と伝えてください。別の日に、お子様から開き直せる余白を残すことも、学びを支える大切な関わりです。

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