岐阜県の中学受験・高校受験|鶯谷・岐阜聖徳学園大附属・岐阜大附属小中・岐阜高校を目指す家庭へ

岐阜大学教育学部附属小中学校は、小学1年から中学3年までの9年間を、一貫した教育課程で学ぶ国立の学校です。

学年は1年から通しで数え、中学1年にあたるのは「第7学年」です。中学から入れるかどうかは、この第7学年の募集しだいになります。

令和9年度の通常学級の募集要項(令和8年8月1日現在の人数)では、第1学年の募集が96人(男子48・女子48)なのに対し、第7学年の募集人員は0人、補欠人員が8人(男子4・女子4)です。2026年12月18日(金)までに欠員が出た場合は、その人数分だけ募集が増えます。中学の段階の入口は、欠員の有無に左右される小さな扉だと見ておくのが確かです。

そのため、中学から入る学校を探すなら、選択肢の中心は私立中です。岐阜県の私立小中学校名簿に載る私立中学校は9校で、うち4校が岐阜市にあり、ほかは美濃加茂市・可児市・多治見市・瑞浪市・揖斐川町に1校ずつです。どの市町に住むかで、通える範囲の私立中の数に大きな差が出ます。

「岐阜市の高校も見てみたい」。大垣に住む中学2年生がそう口にしたら、行き先の候補は一気に広がります。岐阜県では、全ての県立高校に県内全域から出願できます。ただ、家族の会話に上るのは、朝何時の電車に乗るのか、部活のあとの帰りが何時になるのか、毎月の定期代はいくらか、といった話です。

岐阜県の高校受験で判断がぶれやすいのは、調査書の評定と学力検査の点を合わせる比率が、県立高校1校ごとに違うためです。比率は7対3・6対4・5対5・4対6・3対7の5つから選ばれ、令和9年度の実施概要一覧では、岐阜高校の普通科が3対7、羽島高校の普通科が7対3と、ちょうど逆向きです。「内申が大事」「当日点が大事」という一般論は、志望校の比率を見たうえで当てはめるのが順序です。

独自検査を受ける人は先に判定される

独自検査のある学科を志望する場合、それを受けるかどうかは、出願の手続きの中で選びます。独自検査を受けた人は先に合格者が決められ、その枠は入学定員の30%が上限です。検査の内容は面接・小論文・実技検査・自己表現から学校が選び、各校の概要は2026年10月末までに学校のホームページに載る予定です。部活動の実績があるかどうかだけで決めず、公表された中身を読んでから判断しましょう。

では、どこから手をつけるか。国立・私立の中学と県立高校とで入口の性質がはっきり分かれる岐阜県では、次の順番で整理していけば、中学と高校の話を取り違えずに済むはずです。

  1. 中学の入口を住まいから洗い出す
    附属小中学校の第7学年の欠員募集と、通える範囲の私立中を、住んでいる市町を起点に並べます。
  2. 志望校の比率と独自検査を読む
    県立高校の実施概要一覧で、評定と学力検査の比率、独自検査があるかどうかを志望校ごとに確かめます。
  3. 朝の電車に一度乗ってみる
    候補の高校まで、登校と同じ時刻に移動してみて、部活のあとに帰り着く時刻も家族で確かめます。

岐阜県の中学受験は、私立と国立に分けて考える

公式情報で整理

岐阜県の中学受験は、私立と国立に分かれます。公立の中高一貫(連携型)は中学の入試ではなく、高校入試の連携型選抜、と押さえると、準備が見えやすくなります。

区分代表的な学校例要項で見る項目
私立中鶯谷、岐阜聖徳学園大学附属、岐阜東試験日、面接の有無、専願・併願、通学
国立の義務教育学校岐阜大学教育学部附属小中学校中学段階の募集人員、校区、抽選
公立の中高一貫(連携型)揖斐・郡上北・八百津・飛騨神岡の各高校中学の入試ではなく、高校入試の連携型選抜(連携する中学校の在籍者が対象)

私立中は、学力試験の型と日程を先に見る

県の私立小中学校名簿(令和8年5月1日現在)には、私立の中学校が9校載っています。鶯谷、岐阜東、岐阜聖徳学園大学附属、聖マリア女学院、美濃加茂、帝京大学可児、多治見西、麗澤瑞浪、西濃学園の各中学校です。この記事では、そのうち鶯谷・岐阜聖徳学園大学附属・岐阜東の3校の、令和9年度(2027年度入学)の要項を取り上げます。ほかの学校も要項を公開している場合があるので、志望校の公式サイトで確認してください。

  • 岐阜聖徳学園大学附属中学校:男女共学で、募集は約65名です。前期の試験は2027年1月10日(日)で、一般入試と奨学生入試があり、それぞれ単願・併願があります。後期は2月11日(木・祝)に、単願のみ若干名です。
  • 鶯谷中学校:男女共学で、募集は約120名です。試験日は2027年1月11日(月・祝)で、会場は岐阜と名古屋です。
  • 岐阜東中学校:男女共学で、募集は約60名です。選考日は2027年1月10日(日)で、学力検査には科目数の違う4つの型があります。インターネット出願は2026年12月1日(火)から2027年1月8日(金)までです。

同じ4教科でも、面接の有無と試験日を表にする

岐阜聖徳学園大学附属の前期の一般入試と、鶯谷の一般受験は、どちらも国語・算数が各100点、理科・社会が各50点の4教科です。ただし、岐阜聖徳学園大学附属は個人面接があり、鶯谷の一般受験は面接がなく、小学校の調査書や通知表も不要と要項にあります。英語検定資格を使う鶯谷のグローバル受験は、国語・算数の筆記に、英語検定の資格と面接を組み合わせ、会場は岐阜だけです。

試験日は、岐阜聖徳学園大学附属の前期と岐阜東が1月10日(日)、鶯谷が1月11日(月・祝)です。出願の締め切りは、岐阜聖徳学園大学附属の前期が2027年1月7日(木)17時、鶯谷が1月8日(金)23時59分、岐阜東が1月8日(金)です。併願を考えるなら、試験日、会場、面接の有無、専願・併願の別を、1枚の表にそろえてください。

国立の岐阜大学教育学部附属小中学校は、中学段階の募集人員を先に読む

岐阜大学教育学部附属小中学校は、小学校と中学校の9年間を1つの学校として学ぶ義務教育学校です。令和9年度の通常学級の募集要項(令和8年8月1日現在の人数)では、第1学年の募集予定人員が96名(男子48・女子48)です。中学校段階の最初の学年にあたる第7学年は、転入学として示され、募集予定人員が0名、補欠人員が8名(男子4・女子4)です。

ただし、令和8年12月18日(金)までに欠員が生じた場合は、その人員を加えて募集すると要項にあります。

出願資格には、募集区域内に親御さんと居住すること、本校を第1志望とすることなどがあり、通学は自力通学が原則です。選考は、筆記と集団活動に関する諸検査(第1次選考)と、募集人員を上回った場合のオンライン抽選(第2次選考)です。学校説明会は2026年11月6日(金)か7日(土)で、願書は説明会で配られます。出願は11月9日(月)から24日(火)(当日消印有効)、諸検査は12月18日(金)・19日(土)(第7学年は18日)、抽選は2027年1月6日(水)です。

公立の中高一貫は連携型。県立の併設型中学校は、県のページに載っていない

県教育委員会の「岐阜県における中高一貫教育」のページ(2026年3月10日更新)に載っているのは、連携型中高一貫教育校の4地区です。西濃地区は揖斐高校(揖斐川町立の3中学校)、可茂地区は八百津高校(八百津町立の2中学校)、郡上地区は郡上北高校(郡上市立白鳥中学校)、飛騨地区は飛騨神岡高校(飛騨市立の2中学校)です。

連携型は、中学の入試ではなく、高校入試の連携型選抜です。連携する中学校を令和9年3月に卒業見込みの生徒が対象で、連携型中学校の在籍者が連携型高校に出願する場合は、原則として連携型選抜に出願します。日程は第一次選抜と同じで、検査は3月3日(水)(一部の高校は4日(木)にも実施)です。

岐阜県の高校受験は「全県一区」で、調査書と当日点の比率が学校ごとに違う

公式情報で整理

岐阜県教育委員会が発表した2027年度(令和9年度)の県立高校入試(全日制・定時制)は、第一次選抜の出願が2月5日(金)正午から2月10日(水)正午、変更期間が2月12日(金)9時から2月16日(火)正午です。検査は3月3日(水)(一部の高校は4日(木)にも実施)、合格発表は3月12日(金)です。第二次選抜は、出願が3月13日(土)から15日(月)、検査が3月18日(木)、合格発表が3月23日(火)です。出願はWEB出願システムで行います。日程は、感染症等の動向により変わる場合があります。

追検査は3月9日(火)(一部の高校は10日(水))です。第一次選抜の検査当日に、インフルエンザ等の感染症や負傷など、やむを得ない事情で受けられなかった人が、手続きをして受けます。申請の締め切りは3月5日(金)正午です。

標準検査は全員が受ける。面接と独自検査は学校ごと

全日制の第一次選抜では、全ての高校(学科・群)で、出願者全員が受ける「標準検査」を行います。標準検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査です。各教科50分で、配点は原則各教科100点です(理数科とグローバルビジネス科は、学校の判断で傾斜配点を行うことができます)。英語には放送を聞いて答える問題を含みます。

学校によっては、標準検査に面接が加わります。加納高校の音楽科・美術科は、実技検査も行います。面接の有無は県教育委員会が別に発表し、各校の面接や実技検査の概要は、2026年10月末までに各高校のホームページに載る予定です。

実技能力や部活動等の実績を特に重視する学科(群)では、希望者に「独自検査」も行います。独自検査は、面接・小論文・実技検査・自己表現から学校が指定し、入学定員の3割を上限とします。独自検査を受けた人を先に合否判定するため、県は「よく考えて出願してください」と示しています。

調査書の評定と学力検査の比率は、学校ごとに決まる

標準検査のみの学科では、調査書の記録と標準検査の結果を総合的に審査して、合格者を決めます。このとき、調査書の評定と学力検査の結果の比率は、7対3、6対4、5対5、4対6、3対7のうちから高校ごとに定められます。調査書の評定は、1年と2年の各教科の評定の合計値に、3年の各教科の評定の合計値を2倍した値を加えたものです。

令和9年度の実施概要一覧では、岐阜・岐阜北・大垣北の普通科が調査書対学力検査で3対7、多治見の普通科が4対6、羽島高校の普通科が7対3です。羽島高校の普通科には、独自検査(面接)を含む選抜もあります。志望校ごとに、比率を確認しましょう。

全県一区。志望の順番と、第二次選抜の考え方

全ての県立高校について、県内全域から出願できます。1つの高校の1つの学科(群)または部を選んで出願し、複数の学科等がある学校では、第1志望・第2志望・第3志望と順番を付けられます。標準検査のみの学科では、第2・第3志望も含めて選抜されます。

第二次選抜は、第一次選抜と連携型選抜の合格者数に、帰国生徒選抜・外国人生徒選抜の合格者数を加えた数が入学定員に満たない学科(群)・部だけで行い、全員に面接があります。

学年別|私立中・附属から県立高校の比率確認まで、岐阜で今やること

マサ先生の提案

時期優先したい準備家庭での確認
小4〜小5読んだことを比べ、理由を書く練習を重ねながら、計算・語彙・読解の穴をふさぐ。答え合わせのあとに「どうしてそう考えた?」とたずねる。
小6前半私立中や附属校の要項を開いて、試験日・科目・面接の有無を学校ごとに書き出す。説明会に出向き、住んでいる市町から通えるかを親子で確かめる。
小6後半〜1月時間を計って解いたら必ず見直す。試験日・会場・出願の締め切りを1枚の表に並べる。結果の予想より、次の練習で直すことを1つ決めておく。
中1〜中2標準検査の5教科に穴を残さないよう、定期考査や提出物、ふだんの授業を積み上げる。1・2年の評定も調査書の合計に入る。志望校が評定と当日点をどの比率で見るか、早いうちに調べる。
中3実施概要一覧で、調査書と学力検査の比率、面接や独自検査があるかを読み、計画を組む。判定の結果より、どこで点を落としたかと、次の1週間にやることを整理する。

志望校の比率が気になる時期に、岐阜の家庭でかけたい言葉

マサ先生の提案

岐阜県は中学から入れる学校が住む市町で大きく変わり、県立高校は県内のどこからでも出願できるぶん、候補選びが家庭ごとに違ってきます。比率や独自検査の話が重なると、親御さんの言葉がとがる日もあるでしょう。自分を責めなくて大丈夫です。言葉を少し入れ替えるだけで、お子さんが自分で考え始めることがあります。

「岐阜高校も大垣北も当日点の比重が大きいのに、この点数でどうするの」
「実施概要一覧で比率を一緒に確かめて、次の1週間で伸ばす教科を1つ選ぼう」
「岐阜聖徳学園大学附属の過去問、国語でまた同じ間違いをしたの?」
「解けた問題と、途中で迷った問題を、色を変えて丸をつけてみよう」
「評定がこれじゃ、岐阜も岐阜北も受けるだけ無駄だよ」
「これからの評定がどれだけ効くのか、県の要項を一緒に読んでみよう」
「県内どこでも出せるんだから、早く志望校を決めなさい」
「朝の電車の時間はあとで調べるとして、高校で試したいことを3つ教えて」

高校ごとの比率や独自検査の中身を調べて、選べる道を見える形にするところまでは、親御さんの出番です。そこから先の選択は、お子さんの言葉を待ってください。

比率と入口を見極める、岐阜の受験準備の30日

マサ先生の提案

1週目:私立・附属の入口と、県立高校の選抜の型を書き出す

中学受験では、私立中と国立の附属小中学校を別に考えます。高校受験では、連携型選抜なのか、標準検査だけなのか、独自検査もあるのか、面接があるのかで仕分けます。学校名・通学時間・選抜方法は、1枚の紙にそろえておきます。

2週目:標準検査の教科ごとに、点を落とす場面を探す

「数学が苦手」「英語が苦手」と大づかみにせず、計算・語彙・条件整理・記述・時間配分・見直しに分けて原因を探します。英語の放送問題を含め、模試や定期テストは点数だけで終わらせず、失点の理由まで見直します。

3週目:部活を終えて帰った後でもこなせる長さに区切る

部活のある平日は30分、休日は90分というふうに、帰宅後の体力に合わせて長さを決めます。中身は「計算10分+資料を読む15分+説明する5分」のように、何をするかが分かる形で書き出します。

4週目:こなせなかった日を責めず、つまずいた訳を調べる

できなかった日を叱る前に、量・帰宅の時刻・問題の難しさのどこが合わなかったのかを確かめます。部活のあとに塾へ向かう日や、電車の乗り継ぎで帰りが遅くなる日が続き、眠る時間が減っているなら、講座を増やす前に1週間の予定をまるごと組み直してください。

岐阜の入試の中身は、年度が替わるたびに見直されます。

ここでまとめたのは、2026年9月20日の時点で確かめられた公式情報です。県立高校の入学定員は、例年10月末ごろに公表されます。出願の前に、岐阜県教育委員会と志望校の公式サイトで、最新の要項を必ず確かめてください。

独自検査や比率をめぐる、岐阜の受験の問い

よくある質問

岐阜で私立中を受けるなら、準備はいつごろ始めるのがよいですか?

志望校と、今の学習の進み具合によって違います。計算・語彙・読解と、理由を言葉で説明する習慣は、受けるかどうか決める前から育てておけます。「もう何年生だから」と線を引く前に、志望校の試験科目と面接の有無を調べてください。

岐阜大学教育学部附属小中学校に、中学の段階から入る道はありますか?

令和9年度の通常学級の募集要項を見ると、中学校段階にあたる第7学年の募集予定人員は0名、補欠人員は8名です。ただ、令和8年12月18日(金)までに欠員が出れば、その人数を加えて募集するとも記されています。最新の要項は、学校の募集関係のページで確かめてください。

岐阜の県立高校は、調査書(内申点)で合否が決まってしまいますか?

標準検査だけの学科では、調査書の記録と標準検査の結果を合わせて総合的に審査します。独自検査を含む選抜なら、その結果も判定に加わります。調査書の評定と学力検査の結果をどんな比率で合わせるかは、7対3から3対7までの5通りから高校ごとに決まっているので、志望校の比率を先に見てください。

第二次選抜もあるなら、第一次選抜は力試しのつもりで出願してもよいですか?

第二次選抜が行われるのは、合格者数が入学定員に届かなかった学科(群)・部に限られます。対象の学科は、第一次選抜の合格発表と同じ3月12日(金)に、県が第二次選抜の募集人員として公表します。どこに出願するかは、中学校の進路指導と正式な要項をもとに考えてください。

まとめ:今日から整える3つのこと

迷ったら、この3つから始めてください。

  1. 中学の入口を住まいから洗い出す
  2. 志望校の比率と独自検査を読む
  3. 朝の電車に一度乗ってみる
中学受験・高校受験のプロ マサ先生

この記事を書いた人

中学受験・高校受験のプロ マサ先生

指導歴25年以上。これまで1,200人以上の子どもたちの学習を見てきたオンライン家庭教師です。

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この記事で確認した主な公式情報

学校名は検索のためだけに列挙せず、各校の選抜方法と教育方針を確認する入口として掲載しています。合格可能性や成果を保証するものではありません。

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