広島県の中学受験・高校受験|広島学院・広島大学附属・広島中学校・国泰寺高校を目指す家庭へ

広島大学附属福山中学校・高等学校は、2027年4月から、6年制の附属福山中等教育学校(仮称)へ移る予定です。

1学年4クラス128名で、学年ごとに順に切り替わり、大学の資料では、今の小学6年生(2024年度の小学4年生)が中等教育学校を受ける最初の学年になります。同じ資料の表では、この学年から下は附属福山高等学校を受ける欄に「×」が付いていて、附属福山で学ぶ入口は12歳の受検になります。

選び方の中身も新しくなります。公表されている予定では、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを同じ日に各50分で行い、配点480点のうち240点を適性検査が、残る240点を出願時の書類が占めます。書類には個人調査書と「附属福山の価値観を共有した取り組みについて」が入り、調査書では、音楽や図画工作、体育も含めた9教科の評定を、すべて同じ比率で見ます。

出願の期間と検査の日は、2026年9月27日時点の学校のページにはまだ載っていません。福山で中高一貫を考える家庭にとって、今年は学校の形そのものが変わる年です。受けるかどうかにかかわらず、県東部の選択肢がどう動くかは、中学受験と高校受験の両方の計画に響いてきます。

呉や東広島に住む家庭なら、広島市内の中学へ電車やバスで通うのか、地元の中学に進んで3年後の高校受験に備えるのかを、どこかで決める日が来ます。どちらを選ぶかで、小学6年生の1月から中学3年生の2月までの家族の予定は、ほとんど入れ替わります。学校の比較表を作るより先に、親子で話しておきたいのは、この分かれ道のほうです。

名前のよく似た2つの学校も、迷いのもとになります。県立の広島中学校は東広島市高屋町にあり、県の教育委員会が選抜を行う学校で、広島市立広島中等教育学校は、広島市の教育委員会が選抜を行う別の学校です。令和9年度は、適性検査が市立は1月16日(土)、県立は1月17日(日)と2日続き、出願書類の受付も、市立が12月7日から11日、県立が12月21日から1月7日と、別々に決まっています。

調査書には中1の評定も入る

県立高校の一次選抜で使う調査書は、中学1年と2年の9教科の評定をそのまま、3年の評定は3倍にして足し、225点満点で計算します。225点のうち90点は中1・中2の分なので、中3になってからは動かせません。当日は学力検査のほかに、1人10分以内の面談形式で行う「自己表現」も、選抜の資料になります。

附属福山の移行も、名前の似た2校の日程も、学校ごとの資料を分けて読めば混ざりません。資料を開く前に、家庭で押さえておく手順をまとめます。

  1. 附属福山のページを見に行く
    出願期間や検査日が載るまで、学校のページを月に1度は開き、新しい知らせがないか確かめます。
  2. 県立と市立の書類を分ける
    県立広島中と広島市立広島中等教育学校は、要項も受付の期間も別なので、資料を別々に保管します。
  3. 自己表現の準備を始める
    県立高校の一次選抜で行う「自己表現」に向けて、自分の考えを短く話す練習を少しずつ重ねます。

広島県の中学受験は、私立・国立・県立・市立の4つで考える

公式情報で整理

広島県では、同じ「中学受験」でも、運営主体で次の4つを分けると準備が見えやすくなります。

区分代表的な学校例要項で先に見る欄
私立中広島学院、ノートルダム清心、広島女学院男女の別、試験日、要項の公表時期
国立の中学広島大学附属中学校、広島大学附属福山(中等教育学校へ移行予定)検査日、検査の内容
県立の併設型中学広島中学校、三次中学校、広島叡智学園中学校適性検査の名称と配点、定員の注記
市立の中高一貫校広島市立広島中等教育学校、福山市立福山中学校学区、適性検査、面接の有無

私立中は、偏差値だけで比べず、日程・科目・要項の公表時期を先に見る

広島学院は、2027年度(令和9年度)の募集要項を公式サイトに公開しています。確認できたほかの学校は、公表の段階が分かれています。

  • 広島学院:出願資格に「男子」とあります。第1学年184名、試験日は2027年1月24日(日)で、国語・算数・社会・理科の4教科400点満点です。
  • ノートルダム清心:試験日は2027年1月22日(金)です。募集要項は、10月3日(土)午前の入試説明会から配布予定です。
  • 広島女学院:試験日は2027年1月20日(水)です。募集要項は、9月26日(土)開催予定の入試説明会以降に配布されます。公式サイトは「中高一貫女子教育」を掲げています。

修道・崇徳・AICJ・盈進などは、公式ページに令和9年度の要項が見当たりませんでした。盈進は、公式ページのスケジュールに、2027年1月5日(火)の中学校入試が予定として載っています(2026年6月現在)。崇徳の令和8年度の要項には、4教科型(併願)のほかに、専願の2教科型(国語・算数と面接)や特別選抜型(国語・算数・英語と面接)があります。入試方式や男女の別は学校ごとに違うため、要項が出てから確かめてください。

国立の中学は、要項の公表時期と、附属福山の移行を先に確認する

広島大学附属中学校の令和9年度の入学検査は2027年1月25日(月)、合格発表は1月27日(水)です。生徒募集要項は10月下旬に公表の予定で、令和9年度の検査の内容は、まだ分かりません(令和8年度の生徒募集要項は公式サイトで公開されています)。

広島大学附属福山は、2027年度(令和9年度)入学生から、広島大学附属福山中等教育学校(仮称)へ移行する予定です。公式ページの入学者選抜(予定)では、募集は128名、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各50分の予定)と提出書類で選考し、配点は480点です。出願期間と検査日は、まだ書かれていません。

県立・市立の中高一貫校は、「同じ適性検査型」とまとめない

令和9年度の県立併設型中学校の要項は、3校が対象です。

  • 広島中学校:定員140人(帰国児童等の選抜2人以内、特定分野(数学)に特異な才能のある児童に関する選抜7人以内を含みます)。適性検査1は110点、適性検査2は100点です。
  • 三次中学校:定員70人(帰国児童等の選抜2人以内を含みます)。適性検査1・2とも100点です。
  • 広島叡智学園中学校:定員40人(学校の要項では、原則として男子20人・女子20人)。出願書類等受付は2026年10月26日(月)から11月6日(金)(消印有効)と早く、適性検査A・Bの後、第1次選抜を通った人(80人程度)が、2泊3日の共同生活でグループワークと面接を行います。

広島中学校・三次中学校は、出願書類等受付が2026年12月21日(月)から2027年1月7日(木)まで(消印有効)、適性検査が1月17日(日)、合格者発表が1月21日(木)です。一般の選抜に面接の記載はありません。

広島市立広島中等教育学校は、令和8年度の要項では定員120名でした。令和9年度は、適性検査が2027年1月16日(土)、合格者発表が1月21日(木)と公表され、要項は10月ごろ更新の予定です。基本方針には面接も入っています。福山市立福山中学校は、市の公式ページが令和8年度までで、令和9年度は未掲載です。確認できた要項に、抽選の記載は見当たりませんでした。

私立中の入試と、公立の適性検査型を、同じ計画にしない

計算・語彙・読解などの基礎は、4教科型にも適性検査型にも共通です。そのうえで、4教科型は学校ごとの知識の範囲と処理の速さを、適性検査は資料を読み取り、条件を整理して、自分の言葉で表す力を重く見ます。

適性検査は、名称も、検査の数も、配点も、面接の有無も学校ごとに違います。併願を考えるなら、「共通基礎」「適性検査」「学校別の入試方式」の3列に分けてください。

広島県の高校受験は、内申か当日点かで割り切れない

公式情報で整理

広島県教育委員会の2027年度(令和9年度)の日程表(「参考」の表記あり)では、一次選抜(併設型高等学校を除く。)は、志願者登録・中学校確認登録が2027年1月21日(木)から2月2日(火)16時まで、学力検査・自己表現等が2月24日(水)から26日(金)、追検査が3月3日(水)、合格者発表が3月8日(月)です。三次高校・広島高校の一次選抜(併設型高等学校)は時期が早く、学力検査・自己表現等は2月3日(水)から4日(木)、合格者発表は2月12日(金)です。

学力検査・自己表現・学校独自検査を、分けて見る

令和9年度の基本方針の全日制の課程では、一次選抜(併設型高等学校を除く。)は、全ての学科・コースで、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科の一般学力検査を行います。各50分・各50点満点の合計250点満点で、英語には放送による聞き取り検査もあります。高校長は、協議のうえ、自校が作成した問題に替える、または加えることもできます。定時制・通信制・連携型・併設型などは、別に定められています。

自己表現は、個人ごとの面談形式で、1人当たり10分以内(配点は検査官1人当たり15点満点)です。学校独自検査は、面接、作文、小論文、実技検査などで、学科・コースごとに決まっています。

調査書は中1・中2も入る。教科の比重は学校ごとに確認する

調査書の学習の記録は、9教科について、1・2年は5段階評定、3年は5段階評定を3倍にして、合計225点満点です。

合否は、学力検査、調査書、自己表現の結果で総合的に判断します。一般枠による選抜の比重は6:2:2です。特色枠による選抜は入学定員の50%以内で、比重を高校長が定め、特定の教科だけを使う、または重くする(傾斜配点)こともできます。傾斜配点は、特色枠だけでなく、一般枠で行う学科・コースもあります。二次選抜は、一次選抜で合格者数が入学定員に満たない場合に行い、学力検査ではなく、調査書と自己表現(学科・コースにより学校独自検査)で選抜します。

広島国泰寺・基町・皆実・舟入・観音などは、学科・コース別の実施内容まで読む

令和9年度の実施内容一覧表(校名・学科【コース】は2026年8月17日現在)には、広島国泰寺、広島市立基町、広島皆実(普通科・衛生看護科・体育科)、広島市立舟入、広島観音(総合学科)などが並び、特色枠の有無と割合、傾斜配点、学校独自検査が、学科・コースごとに載っています。入学定員は、2026年9月11日に県教育委員会が公表しています。志望校の学科・コースごとの定員は、県の公表資料で確認してください。

たとえば、広島国泰寺高校は、普通科と普通科【理数】のどちらも特色枠が入学定員の50%です。傾斜配点は、普通科が数学・英語、理数コースが数学・理科を2倍にします。広島市立基町高校は、普通科の特色枠が30%、創造表現コースが50%で、創造表現コースには実技検査があります。広島市立舟入高校の国際コミュニケーションコースには面接があります。

学年別|秋から始まる中学の検査と、自己表現のある高校入試に向けて

マサ先生の提案

時期優先したい準備家庭での確認
小4〜小5資料から読み取ったことを自分の言葉で書く練習を、計算・語彙・読解の土台に足す。答え合わせのあとに、「その答えになるまでの順番を話して」と頼む。
小6前半広島学院の4教科と、県立・市立の適性検査を分け、適性検査は学校ごとに名称と配点も違うと知ったうえで過去問題を見る。呉や東広島から広島市内の学校へ通うなら、朝の電車やバスでかかる時間を説明会の行き帰りで確かめ、学校でしたいことも話す。
小6後半〜1月11月の広島叡智学園から1月の私立・国立・市立まで、検査日を1枚にそろえ、本番と同じ制限時間で解いては答案を見直す。直す問題を1つだけ選び、次の演習の最初に解き直す。
中1〜中2学力検査は5教科とも同じ配点なので、定期考査と提出物で、苦手な教科の穴をふさいでおく。中1・中2の評定はそのまま調査書に入り、あとから動かせない。授業と提出物のどこを整えるか、学期ごとに話す。
中3志望校の学科・コースに特色枠や傾斜配点、学校独自検査があるかを一覧表で調べ、自己表現で話す練習を始める。模試の答案から失点の理由を読み取り、そこから1週間の予定を組む。

中学で受けるか高校で受けるか。広島の家庭で言い換えたいひと言

マサ先生の提案

広島県では、私立中の入試、国立と県立・市立の検査、高校の一次選抜と、入口ごとに日程も選び方も違います。呉や東広島に住む家庭なら、広島市内の中学へ通うか、地元の中学から高校受験に進むかという話し合いも重なります。迷う材料が多いと、親御さんの口調もつい強くなります。たとえば次のように言い換えると、お子さんが自分で考えて答える余地が生まれます。

「広大附属を受けるなら、遊んでいる時間なんてもうないでしょう」
「広大附属の検査は1月だね。それまでの1週間ごとに、何を仕上げるか一緒に書こう」
「塾の模試で、社会と理科がいつも足を引っ張ってるじゃない」
「社会と理科で落とした問題を、覚えていなかったものと読み違えたものに分けてみよう」
「国泰寺や基町を狙うのに、内申がそれでどうするの」
「国泰寺の普通科は、傾斜配点で数学と英語が重いみたい。これから伸ばせる教科から手をつけよう」
「県立の広島中と市立の広島中等、どっちにするの?」
「名前は似ていても別の学校だね。それぞれの学校でやってみたいことを、3つずつ書き出して比べよう」

日程表をそろえる、要項が出たかを確かめる、通学の時間を測る。こうした下調べは親御さんが引き受け、どの学校を選ぶかは、お子さんが自分の理由を言えるまで一緒に考えてください。

似た名前の学校を取り違えない、広島県の30日の段取り

マサ先生の提案

1週目:似た名前の学校を、県立・市立・国立で分けて書く

県立の広島中学校と広島市立広島中等教育学校のように、名前が似ていても選抜を行う教育委員会が違う学校があります。中学受験なら、私立中(方式は学校ごと)、国立、県立の併設型中学、広島市立・福山市立の中高一貫校に分けます。高校受験なら、併設型高校かどうか、特色枠・傾斜配点・学校独自検査があるかを書き分け、学校名・通学時間・選抜方法を1枚に並べます。

2週目:失点を「覚えていない」「読み違えた」「時間切れ」に分ける

適性検査は資料の読み取りと表現の問題が中心なので、「国語が苦手」とひとまとめにすると直す場所が見えません。知らなかったのか、読み違えたのか、式や条件を整理できなかったのか、書き切れなかったのか、時間が足りなかったのか、見直しで拾えたのかに分けます。模試も定期テストも、点数と一緒に失点の理由を確かめます。

3週目:部活動と通学を引いた残りで、毎日の量を決める

毎日の量は、平日30分・休日90分くらいから、生活に収まる形で決めます。「計算10分+資料を読む15分+説明する5分」のように、始めたら迷わない中身にしておきます。

4週目:できなかった日の記録から、予定を組み直す

広島市内、東広島、福山、呉方面へ通う生活では、移動の時間が思った以上に夜の予定を押し下げます。できなかった日を責めず、量が多すぎたのか、帰宅時刻と合わなかったのか、難しすぎたのかを確かめます。睡眠が削られているなら、講座を増やすより先に1週間全体を組み直してください。

広島では附属福山の移行のように、学校の形そのものが変わる年もあります。

広島の各校の情報は、2026年9月20日時点の公式発表から拾っています。広島大学附属中学校や広島市立広島中等教育学校の令和9年度の要項のように、これから公表・更新されるものもあります。出願前には、広島県・広島市・福山市の教育委員会と各学校の公式サイトで、新しい情報を確かめてください。

広島叡智学園・附属福山・県立高校について、気になる点への答え

よくある質問

広島学院や県立・市立の一貫校を考えるなら、何年生から始めればよいですか?

広島では秋に出願が始まる学校もあれば、冬に検査を行う学校もあり、準備に使える月数は志望校で変わります。計算・語彙・読解と、理由を言葉にする習慣は、どの学校を選ぶ場合も今日から始められます。そのうえで、志望校が4教科型か適性検査型かを先に確かめてください。

附属福山を受けるのは、中学校ですか、中等教育学校ですか?

2027年度(令和9年度)入学生から、中等教育学校(仮称)へ移る予定です。受検先は、令和8年度の小学6年生なら令和9年度入学、小学5年生なら令和10年度入学の中等教育学校になります。

広島の公立高校は、内申点で合否が決まるのですか?

内申点だけでは決まりません。一般枠による選抜では、学力検査・調査書・自己表現を6:2:2の比重で見ます。特色枠を行う学科・コースは、比重や使う教科を高校長が定めるので、志望校の学科・コースの実施内容を確かめてください。

まとめ:今日から整える3つのこと

迷ったら、この3つから始めてください。

  1. 附属福山のページを見に行く
  2. 県立と市立の書類を分ける
  3. 自己表現の準備を始める
中学受験・高校受験のプロ マサ先生

この記事を書いた人

中学受験・高校受験のプロ マサ先生

指導歴25年以上。これまで1,200人以上の子どもたちの学習を見てきたオンライン家庭教師です。

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