神奈川県の中学受験・高校受験|聖光学院・フェリス・横浜翠嵐・湘南を目指す家庭へ

神奈川県の公立高校の共通選抜は、募集人員の90%までを第1次選考で決め、残りを第2次選考で選びます。

第1次選考の資料は調査書の評定と学力検査で、実施する学校ではこれに特色検査が加わります。評定は、中2の9教科の合計に中3の9教科の合計の2倍を足した135点満点を、100点満点に換算して使います。

評定と学力検査をどんな割合で足し合わせるかは、高校が1校ずつ決めています。横浜翠嵐高校の第1次選考は、評定3・学力検査7に、特色検査の3を上乗せします。同じく特色検査を行う湘南高校は、評定4・学力検査6・特色検査2で、数字の並びは学校によって違います。

第2次選考では、評定の代わりに、中3の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価が入ります。Aを3点、Bを2点、Cを1点として9教科分を合計した27点満点を、100点満点に換算する仕組みです。横浜翠嵐の第2次選考は学力検査8・この評価2・特色検査2で、同じ受検生でも、第1次と第2次では違う角度から見られます。

横浜の私立中の説明会から相模原へ帰る電車の中で、親子の口数が少しずつ減っていきます。近くの県立相模原中等教育学校にするか、横浜まで通う6年間を選ぶか。学校の話をしていたはずが、気づけば毎朝の起床時刻の相談に移っています。

神奈川県の公立中高一貫校で混乱しやすいのは、5校を設けているのが県・横浜市・川崎市の3つに分かれていることです。横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校は親子で横浜市内に、川崎市立川崎高校附属中学校は親子で川崎市内に住所があることが志願の条件です。南高校附属中学校は、親子で県内に住んでいれば志願できますが、通学区域は横浜市内で、市外から入学できるのは募集定員の30%以内です。住む市によって、候補になる学校の顔ぶれが入れ替わります。しかも2027年度は5校とも検査日が2月3日(水)で、横浜市立の2校の要項は、ほかの公立中高一貫校との二重の志願を認めない内容です。

出願先を変えられるのは1回だけ

神奈川県の公立高校の共通選抜では、志願できるのは1つの課程・学科・コース等に限られ、志願変更は期間中に1回だけです。出願したあとで気持ちが揺れても、選び直せる機会は一度きりしかありません。第1志望を替えるならどこにするかまで、1月下旬の出願の時点で家族の考えをそろえておけば、変更期間に焦らずに動けます。

比率や日程の数字を追うより先に、家でやることを3つに仕分けます。そうしておけば、新しい情報が出てきても、どの段の話なのかで置き場所が決まります。

  1. 住む市で候補を仕分ける
    県立・横浜市立・川崎市立の公立中高一貫校のうち、今の住所から志願できる学校だけを残します。
  2. 第1次と第2次の比率を写す
    共通選抜で志望校が使う比率を、第1次選考と第2次選考に分けて、ノートへ書き写します。
  3. 授業への向き合い方を振り返る
    第2次選考で見られる「主体的に学習に取り組む態度」を意識して、学期ごとに授業の様子を親子で話します。

神奈川県の中学受験は、まず四つに分けて考える

公式情報で整理

神奈川県では、同じ「中学受験」でも、次の四つを分けると準備が見えやすくなります。

区分代表的な学校例出願前に見る点
男子私立中聖光学院中学校、栄光学園中学校、浅野中学校、慶應義塾普通部など4教科の出題傾向、記述量、学校文化、通学、最新募集要項
女子私立中フェリス女学院中学校、横浜雙葉中学校、洗足学園中学校など科目・面接・提出書類の有無、校風、六年間の生活
共学・大学附属慶應義塾湘南藤沢中等部、中央大学附属横浜中学校、法政大学第二中学校など試験日、科目、系列大学との関係、併願、出願資格
公立中高一貫校県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、横浜市立南高附属中学校、横浜サイエンスフロンティア高附属中学校、川崎市立川崎高附属中学校運営主体、適性検査、調査書、応募資格、学校別募集要項

県立相模原・平塚中等を考える家庭へ

神奈川県教育委員会が公表した2027年度(令和9年度)の県立中等教育学校入学者決定では、インターネット出願が2026年12月21日から2027年1月4日まで、志願書類の提出が1月5日から7日まで、検査が2月3日、合格発表が2月10日の予定です。対象校は県立相模原中等教育学校と県立平塚中等教育学校です。

県の案内では、適性検査と調査書を用い、資料から情報を読み取って表現する力、科学的・論理的に考える力、社会生活へ生かす力などを見る考え方が示されています。ただし、配点、応募資格、提出方法などは対象年度の「受検案内」(11月上旬に県教育委員会と各校のホームページに掲載予定)で確認が必要です。前年の塾資料だけで日程や比率を決めないでください。

横浜市立附属・川崎市立附属は「同じ公立一貫校」とまとめない

横浜市立には、南高等学校附属中学校と横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校があります。川崎市立には、川崎高等学校附属中学校があります。いずれも適性検査を使う公立の選択肢ですが、募集要項、応募資格、検査内容、提出書類は、それぞれ横浜市・川崎市の公式案内で確認します。

特に、居住地や通学に関する条件は、家庭の判断で「県内なら大丈夫」と広げないことが大切です。学校説明会で聞いた話も、最終的には対象年度の公式募集要項と照合しましょう。

適性検査型と4教科型を、同じ計画にしない

適性検査型と私立中の4教科型は、計算、語彙、読解などの基礎を共有します。しかし、適性検査では複数資料の関連付け、条件整理、理由を伴う記述が重く、4教科型では学校ごとの知識範囲、処理速度、頻出単元への対応が求められます。

併願を考えるなら、「共通基礎」「適性検査」「学校別4教科」の三列に分けてください。塾の宿題を終えることが目的になり、志望校の過去問題に触れる時期が遅れていないか、月に一度は確認しましょう。

聖光学院・栄光学園・浅野・フェリスなどは、偏差値だけで比べない

聖光学院、栄光学園、浅野、フェリス女学院、横浜雙葉、洗足学園などは、神奈川県の中学受験でよく検索される学校です。しかし、同じ4教科型でも、問題の構成、記述量、試験時間、教育方針、校風、通学は同じではありません。

2026年10月2日時点で、フェリス女学院は2027年度の募集情報を公表しています。栄光学園(2026年9月1日付)と浅野も、2027年度の募集要項を公表しています。学校名検索で上位に出た古いまとめを、そのまま今年の日程として使わないでください。

  • 中高の6年間を、その学校で過ごす姿が親子で思い描けるか
  • 混み合う朝の電車や乗り換えを込みで考えても、毎日無理なく通えるか
  • 授業と宿題の量、行事や部活動の重さが、お子さんの暮らし方に合いそうか
  • 最新要項で科目、日程、提出書類、面接、出願条件を確認したか
  • 授業料だけでなく、制服、教材、交通、行事などの費用も見たか

神奈川県の高校受験は、内申と当日点のどちらか一方では決まらない

公式情報で整理

2027年度(令和9年度)の神奈川県公立高校共通選抜は、志願情報申請が2027年1月25日から29日まで、志願変更が2月4日から8日まで、共通検査が2月16日、特色検査・面接が2月16日から18日、追検査が2月22日、合格発表が2月26日の予定です。学校ごとの実施日や検査内容は、最新の募集案内で確認してください。

調査書・学力検査・特色検査を分けて整える

神奈川県の共通選抜では、第一選考で調査書評定と学力検査、実施校では特色検査を用い、学校ごとに比率を設定します。調査書の基礎となる評定は、中学2年の9教科と、中学3年の9教科を2倍した値を使う考え方が県から示されています。

だからといって、「内申がすべて」でも「当日点だけ取ればよい」でもありません。志望校の選考基準を読み、評定、5教科の得点、特色検査、日々の提出や授業を別々に見たうえで、一週間の学習へ戻します。

横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木などは、学校別基準まで読む

横浜翠嵐、湘南、柏陽、川和、厚木、横浜緑ケ丘、多摩などは、進学実績や難度からよく比較されます。しかし、県教育委員会は学校ごとの選考基準と特色検査の概要を公表しており、同じ県立高校でも比率や検査の組み合わせは一律ではありません。

「偏差値が近いから対策も同じ」と決めず、候補校を三校程度に絞り、選考基準、過去問題、通学、授業、部活動、学校行事を一枚に並べてください。学校名の上下ではなく、三年間の生活と準備の現実を比べるためです。

特色検査は、学校名より先に実施有無・比率・過去問題を確認する

2027年度の共通・共通選択問題を使う自己表現検査の対象校として、県の公式案内には横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚木、川和、希望ケ丘、光陵、横浜緑ケ丘、多摩、小田原などが掲載されています。対象校や内容は年度で変わる可能性があるため、必ず受験年度の資料を確認します。

特色検査は、難しい問題を大量に解けばよいわけではありません。文章・図表・条件を読み、教科をまたいで考え、時間内に表現する練習が必要です。5教科の基礎が不安定なまま特色検査対策だけを増やすと、学力検査の失点が残ります。まず失点理由を分け、基礎と特色検査の時間配分を決めましょう。

県立中等も共通選抜も見すえた、神奈川県の学年ごとの準備

マサ先生の提案

時期優先したい準備家庭での確認
小4〜小5比べて理由を書く練習は、県立中等や市立附属の適性検査にも私立の筆記にも通じる。計算・語彙・読解をその土台にする。丸付けのあと、答えよりも「どの資料のどこを見てそう考えたか」を尋ねる。
小6前半住む市で志願できる公立中高一貫校と、私立の4教科型を分けて、それぞれの過去問題で求められる力を見る。横浜や川崎の説明会へ親子で足を運び、片道の所要時間と、中高でやってみたいことを話し合う。
小6後半検査日から逆算して、時間を計った演習と見直しを重ねる。手を広げる教材は足さない。判定の話は脇に置き、答案から翌週に直す1つを親子で選ぶ。
中1〜中2共通選抜の評定に数えられる学年を含むので、定期考査・提出物・実技教科を日頃から整え、5教科の穴も残さない。通知表を前に叱るより、授業の受け方・課題・復習のどれから直すかを一緒に探す。
中3県が公表する学校別の選考基準で比率を写し、学力検査・調査書・特色検査の準備を分けて組む。模試の判定を見たら、どこで点を落としたかと、次の1週間の過ごし方までつなげる。

学校名が並ぶ神奈川県の受験で、親御さんのひと言をどう置き換えるか

マサ先生の提案

県立・横浜市立・川崎市立に私立も加わる神奈川県では、住む場所によって通える学校の顔ぶれが変わり、親御さんの気持ちも揺れやすくなります。説明会の帰り道に親子の口数が減るのは、多くの家庭で起こることです。とっさに出そうな言葉を次のように言い換えると、お子さんが自分で考える間が残ります。

「この点数で聖光やフェリスなんて、受かるわけないでしょう」
「フェリスの過去問と今日の答案を見比べて、次の1週間で直すところを1つ選んでみようか」
「横浜の塾まで通わせているのに、なんで解けないの?」
「どの行までは手が動いて、どこで鉛筆が止まったのか、一緒に見てみよう」
「この評定じゃ、横浜翠嵐も湘南も最初から話にならないよ」
「横浜翠嵐の選考基準を一緒に写して、もう動かせない評定と、これから上げられる点を分けよう」
「相模原中等にするの、横浜の私立にするの、はっきりして」
「どっちに決めるかは後でいいから、中学に入ったら試したいことを3つ書き出してみない?」

志望校を先に決めて渡すより、比率や日程を親御さんが整理して並べ、最後はお子さんが自分の言葉で選べるようにしておく。候補の多い神奈川県では、その段取りがとりわけ効いてきます。

住所と選考比率から入る、神奈川県の30日の段取り

マサ先生の提案

1週目は、県・横浜市・川崎市のどこが募集する学校かで仕分ける

公立中高一貫校は、県立中等・横浜市立附属・川崎市立附属で志願できる住所の条件が違うので、今の住所で出せる学校から書き出し、私立の4教科型とは別の列にします。高校受験なら、県立・市立・私立と特色検査の有無で分け、学校名・通学時間・選抜方法・お子さんが気になった点を1枚に並べます。

2週目は、苦手科目の名前ではなく、失点の起き方で答案を見直す

適性検査で資料を読み違えたのか、私立の筆記で計算を落としたのかで、次の手は変わります。点数の欄だけを見ず、計算・語彙・条件整理・記述・時間配分・見直しのどこで失点したかを印で分けます。

3週目は、通学や通塾の時間を差し引いて、毎日の学習量を決める

移動に時間を取られる日も回せるよう、平日30分・休日90分のように無理のない量から始めます。小学生なら計算を10分、資料の読み取りを15分、口で説明するのを5分、中学生なら弱点の復習を20分、学校の課題を10分と、何をするかまで書いて決めます。

4週目は、講座を足す前に、予定が崩れた日の原因を探る

横浜・川崎方面への通塾で帰りの遅い日が続けば、決めた量がこなせないこともあります。できなかった日を責める前に、量・帰宅時刻・難しさのどれが合わなかったかを確かめ、睡眠が削られているなら、講座を増やすより先に1週間の組み方を見直してください。

県・横浜市・川崎市の要項は、年度ごとに出し直されます。

ここに書いた内容は、2026年10月2日時点で各教育委員会と学校が出していた公式情報に基づきます。2027年度の県立中等と公立高校の日程はすでに出ていますが、学校別の詳細や私立中の募集要項は、これから改まるものもあります。出願の前には、神奈川県・横浜市・川崎市の教育委員会と各校のサイトで、最新の版を開いて照らし合わせてください。

相模原・横浜・川崎で受験を考える家庭の問い

よくある質問

相模原・平塚の県立中等や私立中を考えるなら、準備は何年生からですか?

志望校とお子さんの学力しだいで、答えは家庭ごとに違います。計算・語彙・読解の土台と、理由を添えて話す習慣は、受験を決めるより前から身につけられます。学年だけを見て「もう遅い」と判断せず、まずは私立の4教科型か、公立中高一貫校の適性検査型かを見極めてください。

県立中等と、横浜市立・川崎市立の附属中は、同じ準備で受けられますか?

資料を読んで書く力はどの学校でも生きますが、募集する主体、応募資格、検査の構成、調査書の扱いは一律ではありません。横浜サイエンスフロンティア高附属と川崎高附属は住む市が志願の条件になり、南高附属は住む市が通学区域(市外からの入学は定員の30%以内)に関わるため、対象年度の要項と過去問題を並べて、共通の練習と学校ごとの対策を分けてください。

聖光学院・栄光学園・浅野・フェリスを並べて受けるとき、勉強は共通でいいですか?

4教科の土台は共通でも、出題の比重、記述の量、時間の配り方、提出書類や面接の扱いは学校によって違います。学校によって募集要項の公表時期が違うので、最新の要項が出るたびに過去問題と並べ直し、どこまでが共通で、どこからが学校別かを仕分けておきます。

中1・中2の評定が振るわなくても、横浜翠嵐や湘南を目指せますか?

済んだ学期の評定は動かせませんが、それだけで判断はつきません。横浜翠嵐と湘南でも評定・学力検査・特色検査の比率は違うので、志望校の最新の選考基準を読み、これから動かせる評定、学力検査、特色検査、学習の習慣を分けて考えます。私立高校との併願も、中学校の進路指導と正式な募集要項をもとに整えてください。

まとめ:今日から整える3つのこと

迷ったら、この3つから始めてください。

  1. 住む市で候補を仕分ける
  2. 第1次と第2次の比率を写す
  3. 授業への向き合い方を振り返る
中学受験・高校受験のプロ マサ先生

この記事を書いた人

中学受験・高校受験のプロ マサ先生

指導歴25年以上。これまで1,200人以上の子どもたちの学習を見てきたオンライン家庭教師です。

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