京都府の中学受験・高校受験|洛南高附・洛星・同志社・堀川高校を目指す家庭へ

京都府の公立高校入試の「共通枠」は、当日の5教科が200点、中学3年間の報告書が195点と、ほぼ同じ大きさの2つの点数で合否を決めます。

統一学力検査は国語・数学・英語・理科・社会が各40点、報告書は中1から中3までの必修教科の評定の合計で、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の4教科だけは評定を2倍にします。計算すると、報告書の195点のうち120点を、この4教科が占めます。

前期選抜には、この共通枠と並んで、学校ごとに検査項目や配点を決める「独自枠」があります。独自枠は1校1学科等、共通枠は最大3校3学科等まで志願でき、両方を合わせると最大4つの志願先を持てます。独自枠で合格とならなかった人のうち、共通枠にも志願している人は、続けて共通枠で選抜を受けます。

2027年は、2月18日(木)に統一学力検査、19日(金)に学校個別検査(原則)が行われ、合格発表は3月5日(金)。出願は2月3日(水)から5日(金)までの3日間なので、どの枠にどの学校を書くかは、年明けすぐの家族会議の議題になります。

左京区で公立の中高一貫校を調べ始めると、候補は思いのほか早く絞られます。府立の4つの附属中学校のうち、京都市から志願できるのは洛北高校附属中学校だけで、南陽・園部・福知山の3校の通学区域は「京都市を除く府の全区域」です。反対に宇治や亀岡に住む家庭なら府立の4校すべてが通学区域に入る一方、京都市立の西京高校附属中学校の範囲は「京都市全域」です。

京都府では、上の学年の経験を頼りにしにくいことが、話をややこしくしています。2027年春の入学者の選抜から、これまでの前期・中期・後期の3回のうち前期と中期が1つにまとまり、新しい前期選抜と、欠員が出た場合の後期選抜の2回になります。兄や姉から聞いた「中期でもう一度受ければいい」という作戦は、いまの中学3年生の入試では成り立ちません。

共通枠の順位は通いたい順に

全日制の共通枠では、第1志望に2つの学校・学科等を、順位をつけて書くことができます。まず第1順位の希望者から募集人員の90%以内の合格者が決まり、残りの枠は第1順位と第2順位の希望者を合わせて選ばれます。このとき両方で合格の範囲に入った人は第1順位の学校の合格になるので、順位は受かりやすさで決めず、本当に通いたい学校を上に置くのが基本です。

制度の細かな説明を読み込むのは、そのあとでも遅くありません。手元でまずそろえる3点を挙げます。

  1. 志願できる附属中を確かめる
    府立・市立の附属中学校のうち、今の住所の通学区域に入っている学校だけを候補に残します。
  2. 3年分の通知表をまとめる
    中1から中3までの評定がどれも報告書に入るので、通知表を1か所に保管し、学年ごとに見返します。
  3. 独自枠を使うかを決める
    志望校の独自枠の検査項目と配点を読み、受けるかどうかを冬休みに入る前に親子で決めます。

京都府の中学受験は、私立教科型と公立適性検査型を分ける

公式情報で整理

京都府の中学受験では、難関進学校、大学附属校、公立中高一貫校など、学校の目的と入試形式が大きく異なります。まずは学校名を次のように分けてください。

区分代表的な学校例学校ごとに調べる項目
私立中学校洛南高等学校附属中学校、洛星中学校、同志社中学校、立命館中学校、東山中学校、京都女子中学校、同志社女子中学校など教科数、入試日程、専願・併願、コース、内部進学、通学時間
府立中学校洛北高等学校附属中学校、南陽高等学校附属中学校、園部高等学校附属中学校、福知山高等学校附属中学校志願資格、適性をみる検査、面接等、報告書、学校の教育方針
京都市立中学校西京高等学校附属中学校通学区域、募集要項、検査内容、自己PR資料、学校の探究・国際教育

洛南高附・洛星は、得意科目だけで判断しない

洛南高等学校附属中学校の公式入試情報では、直近の入試状況と4教科の学習アドバイスが公開されています。2026年度の入試状況は国語・算数各150点、理科・社会各100点を基本に、3教科型と4教科型を400点満点へ換算して判定する形でした。年度ごとの募集要項で、科目、専願・併願、日程を必ず更新してください。

洛星中学校の2027年度募集要項では、A日程(1月16日)とB日程(1月17日)があり、3科型か4科型を出願時に選びます。両方の日程を受けると、B日程の合計得点に10点が加点されます。国語・算数だけでなく、理科・社会を含めた総合得点の作り方や、二つの日程を受ける場合の扱いも確認が必要です。

難関校では算数の思考力が注目されます。しかし、問題文の条件を正確に読む国語、知識を組み合わせる理科、時間内に答案を仕上げる力も欠かせません。得意科目を伸ばすことと、大きな穴を放置しないことを並行させます。

同志社・立命館などの大学附属校は、入試の先の六年間を見る

同志社中学校、立命館中学校、同志社女子中学校、立命館宇治中学校などは、同じ「大学附属・系列校」と一括りにできません。入試科目、コース、内部進学の考え方、探究・国際教育、学校文化がそれぞれ違います。

同志社中学校の公式入試情報には年度ごとの募集要項と入試結果があり、立命館中学校は2027年度入試概要で、前期A・前期B・後期、コース、2科・3科・4科、面接等の違いを示しています。学校名の安心感だけで決めず、次の五つを比べてください。

  1. 入試科目、配点、面接・書類の有無
  2. 入学後のコースと学習量
  3. 系列高校・大学への進学制度と条件
  4. クラブ、行事、探究・国際教育
  5. 朝の出発時刻、乗換え、帰宅時刻

受験は合格で終わりません。お子さんが六年間を納得して過ごせるかを、説明会や文化祭、通学の試行で確かめます。

洛北・西京などは、教科型入試とは別に資料を読んで表現する

京都府立中学校では「適性をみる検査」や面接等、報告書を用いて選抜します。洛北高等学校附属中学校は、令和8年度入学者選抜から募集定員が80名から105名へ変更されました。2027年度の検査情報も学校公式サイトで順次公開されています。

京都市立西京高等学校附属中学校は、令和8年度から募集定員を140名へ変更し、検査当日に作成する自己PR資料を踏まえて学びの意欲、表現力、志望動機等を総合的に見る形へ面接内容を変更しました。令和9年度の募集要項も公表されており、募集定員は140名です。

適性検査型で必要なのは、知識を覚えるだけの力ではありません。文章、図表、グラフ、実験や社会的な資料から情報を取り出し、根拠を示して自分の考えを表現する力です。私立中の教科別演習と重なる基礎はありますが、過去問ではどの資料から、どう考えたかを言葉にする練習が必要です。

家庭でできる「資料を読んで説明する」15分

  • 新聞、自治体広報、資料集からグラフを一つ選び、変化を二つ言ってもらう
  • 「どこを見てそう思った?」と聞き、根拠を指してもらう
  • 80〜120字で要点を書き、主語・理由・結論のつながりを確認する
  • 算数・理科では、式を書く前に図と条件を説明してもらう

すぐに正解を教えず、「どこまでは分かった?」「次に何を確かめる?」と問い、考えを途中から再開できるようにします。

京都府の高校受験は、2027年度からの新制度を先に理解する

公式情報で整理

京都府公立高校入試は、令和9年度入学者選抜、つまり2027年春入学の選抜から制度が変わります。従来の前期・中期・後期のうち前期と中期を一本化し、新しい前期選抜と、欠員が生じた場合の後期選抜の2回となります。

堀川高校、嵯峨野高校、西京高校、洛北高校、桃山高校、山城高校、紫野高校、南陽高校、福知山高校、西舞鶴高校などを考える家庭は、過去年度の制度説明だけで志望校を組まないでください。新制度の独自枠・共通枠・志願順位を学校別資料と合わせて確認する必要があります。

独自枠と共通枠は、同じ高校でも役割が違う

新しい前期選抜には「独自枠」と「共通枠」が設けられ、2027年2月18日(木)・19日(金)の連続する2日間で行われます。独自枠は1校1学科等、共通枠は最大3校3学科等へ志願でき、両方を組み合わせると最大4校4学科等を検討できる制度設計です。

独自枠では、各高校が求める生徒像に応じて、統一学力検査、個別学力検査(高校が個別に作る学力検査)、面接、作文・小論文、活動実績報告書、実技などを設定します。共通枠は5教科の統一学力検査200点と、中学校3年間の必修教科の報告書195点を基本とし、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定は2倍です。

つまり「当日の5教科だけ」でも、「内申だけ」でもありません。学校別の独自枠と、共通枠の得点構成を分け、どの資料をいつから整えるかを決めます。

最大4校へ志願できても、学校選びを後回しにはできない

選択肢が増えると安心に見えますが、志願順位は「とりあえず偏差値順」で並べるものではありません。独自枠はまずその枠で判定され、共通枠も第1志望の順位や第2志望の扱いを含む段階的な判定が行われます。

候補校ごとに、学科・コース、独自枠の検査項目、共通枠の対象、通学、授業、探究、行事、部活動を一枚に並べます。第2・第3志望も、実際に通う可能性のある学校として見学してください。

2027年度の制度は、確定要項で再確認してください。

令和9年度の選抜要項と募集定員は2026年8月28日に公表されました。志望校の独自枠の検査項目・配点・募集人員は、この要項で確かめてください。保存した古い資料や塾の説明だけで出願判断を完結させず、府・市教育委員会と各高校の最新情報で更新してください。

堀川・嵯峨野・西京などは、学科と検査項目まで読む

同じ進学校として語られやすくても、堀川高校の探究学科群、嵯峨野高校の京都こすもす科、西京高校のエンタープライジング科など、学ぶ内容と選抜方法は同じではありません。普通科でも、洛北、桃山、山城、紫野などは学校の特色や独自枠の検査項目が異なります。

志望校候補を三校程度に絞り、次を比較してください。

  • 学科・コースと通学区域、出願資格
  • 独自枠と共通枠の対象、検査項目、配点
  • 報告書点と5教科得点の現在地
  • 探究、学校行事、部活動、進路指導
  • お子さん自身が「そこでやってみたい」と言えること

洛南・洛北から新しい前期選抜まで|京都府の学年別の準備

マサ先生の提案

時期優先したい準備家庭での確認
小4〜小5計算・語彙・読解を固める。算数や理科では、式を書く前に条件を図にし、考えを口で説明させる。私立か公立かを急いで決めず、説明会や文化祭に出向いて、校風と通学の道のりを見る。
小6前半洛南・洛星などの教科型と、洛北・西京附属などの公立の適性検査型・面接等を分け、志望校の形に合わせて弱点を直す。第一志望と併願校の試験日・発表日・手続きの締切を、1枚の表に並べる。
小6後半時間を区切って過去問を解き、間違えた問題は必ず解き直す。教材は増やさず、失点の理由をつぶしていく。合否の心配が話題になったら、次に直す1問・1つの行動の話に戻す。
中1〜中2報告書では実技4教科の比重が大きいので、5教科と同じように、授業と提出物を日ごろから整える。評定が下がっても責めず、授業・課題・定期考査のうち、次の学期に変える所を決める。
中3独自枠を使うか、共通枠にどこを書くか、学校別の検査は何かを調べ、報告書点と当日の得点を分けて計画する。志願順位に書く学校は、受かりやすさではなく、本当に通う学校として比べる。

洛南・洛星や堀川の名前が飛び交う中で、親御さんの声かけを見直す

マサ先生の提案

京都府では、私立の難関校、大学附属校、公立の一貫校と選択肢が多く、塾のクラス分けや模試の順位も日々の話題に上りがちです。親御さんの気持ちが揺れるのは当然のことです。口にする言葉を少し変えるだけで、お子さんの考える時間を奪わずに済みます。

「これが解けないようじゃ、洛南も洛星も受からないよ」
「この1問、条件はどこまで図にできた? 次はどこを読み直そうか」
「実技の成績まで下げたら、共通枠ではもう戦えないよ」
「美術や保健体育も報告書に入るから、次の授業と提出物で変えられることを1つ決めよう」
「クラスのみんなは、もう独自枠で受ける高校を決めているよ」
「候補の3校で、どんな授業や行事にひかれたか、通う毎日まで想像して比べよう」
「第2志望なんて、書ければどこでもいいでしょう」
「もしそこに通うことになったら、朝の通学も含めて、どの学校の毎日が合いそう?」

新しい前期選抜は志願先の組み合わせが増えるぶん、親御さんが一人で正解を探そうとすると行き詰まります。制度と学校の情報を並べ、変えられる行動を示したら、選ぶ言葉はお子さんに預けてください。

独自枠・共通枠を選ぶ前の30日で、京都府の受験準備を整える

マサ先生の提案

1週目:私立の教科型、公立の適性検査型、高校の独自枠・共通枠を区別して並べる

中学受験では、洛南や洛星などの私立教科型と、洛北・西京附属などの公立適性検査型に分けます。高校受験では、独自枠で受けるか、共通枠だけにするかを整理します。学校名、検査の内容、通学、お子さんが面白そうと言った点を、1枚の紙にまとめます。

2週目:苦手教科を、崩れ方ごとに細かく分ける

苦手な教科の名前で話を止めず、計算、条件整理、文章読解、記述、時間配分、解き直しのどこで崩れているのかを分けます。答案では点数より、点を落とした理由に目を向けます。

3週目:机に向かいやすい、毎日の短い勉強を決める

取りかかりやすさを優先し、小学生は「計算10分+読解15分+説明5分」、中学生は「学校課題15分+弱点復習20分」のように、中身と時間を組にしておきます。中学生の学校課題は、報告書につながる提出物の準備にもなります。

4週目:講座を増やすのは、止まった理由を直してから

続かなかったときは、量、始める時刻、問題の難しさのうち、どれが合っていなかったのかを見極めます。新しい教材や講座を加えるのは、その手直しが済んでからで遅くありません。

2026年10月2日までに公表された公式情報をもとに書いています。

募集要項や日程、科目、配点、選抜方法は変わることがあり、とりわけ2027年度の京都府公立高校入試は新しい制度での実施です。出願の前に、京都府・京都市の教育委員会と各学校の公式サイトで、最新の内容を確かめてください。

前期選抜の新しい形と私立中について、問いと答えで確かめる

よくある質問

京都府で中学受験をするなら、塾へは何年生から通い始めるべきですか?

志望校、入試の形式、今の学力、家での学習の様子によって答えは違います。洛南高附や洛星のような難関私立中では、早くから順序立てた準備が要る場合もありますが、学年だけを見て「遅い」と決めつけないでください。まずは受ける科目と、お子さんが今どこまでできているかを確かめます。

洛南高附・洛星と、洛北・西京附属の対策は、ひとまとめにできますか?

ひとまとめにはできません。計算、語彙、読解、考える力の基礎は重なるものの、私立中の教科別入試と、公立中高一貫校の資料読解・記述・面接等とでは、演習の形も振り返りのしかたも分けて考える必要があります。

2027年度からの京都府公立高校入試で、内申はどれくらい効きますか?

軽くは扱えません。共通枠では中学校3年間の必修教科の報告書が使われ、実技4教科は評定が2倍で数えられます。独自枠でも、報告書や活動実績等をどう扱うかは学校ごとに違うので、5教科に偏らず、毎日の授業と提出物を整えていきましょう。

塾の授業に加えて、家庭教師や個別の相談を使う意味はありますか?

塾の授業が合っていても、家で何を復習するのか、どんな形式の問題でつまずいているのかがぼやけることはあります。授業のコマを増やす前に、何から学ぶかの順番と1週間の動き方を個別に組み直すと、役立つ場合があります。

まとめ:今日から整える3つのこと

迷ったら、この3つから始めてください。

  1. 志願できる附属中を確かめる
  2. 3年分の通知表をまとめる
  3. 独自枠を使うかを決める
中学受験・高校受験のプロ マサ先生

この記事を書いた人

中学受験・高校受験のプロ マサ先生

指導歴25年以上。これまで1,200人以上の子どもたちの学習を見てきたオンライン家庭教師です。

中学受験の算数・理科・国語を中心に、問題を増やす前に「どこでつまずき、何から直すか」を整理し、お子さんとご家庭に合う学び方を一緒に設計しています。

直前期の答案を、無料で診断します

過去問の答案1枚(1教科)を送るだけで、失点を仕分けてお返しします。受付は1週間に5件まで(先着順)です。

答案診断を申し込む(無料)

中学受験(小6):直前伴走コースを見る →

高校受験(中3):無料の学習相談+体験学習(45分)→

まず、無料で受け取れるものがあります

「勉強しなさい」の代わりに、何と言うか。言いかえの見本『親のひと言20選』(無料PDF)を、メルマガ登録ですぐお届けします。

無料で受け取る

メールアドレスだけで登録できます。配信はいつでも解除できます。

過去問は何年分、どの順で?迷ったら、45分で一緒に整理します

マサ先生の「中学受験 伴走コース」(90日・60日・30日)は、小6の中学受験生限定のコースです。模試・過去問で点がとれない理由を、お子さんの答案から見つけます。

まずは、無料学習相談+体験学習(45分・オンライン)から。お子さんの気が進まないときは、親御さんだけの30分でも承ります。

中学受験 伴走コースを見る

しつこい勧誘はいたしません(こちらからのご連絡は最大2回まで)。

高校受験を考えているご家庭へ

高校受験 伴走コース(90日・60日・30日)

中学3年生限定のコースです。模試・定期テストで点がとれない理由を、答案から見つけます。内申点も入試も、毎日伴走します。

まずは無料学習相談(45分)から。

コースを見る

この記事で確認した主な公式情報

学校名は検索のためだけに列挙せず、入試方式と教育環境を確認する入口として掲載しています。合格可能性や成果を保証するものではありません。

利用規約