新潟県の中学受験・高校受験|新潟明訓・附属新潟・高志中等教育学校・新潟高校を目指す家庭へ

新潟県の公立高校入試は、2027年春から新しい制度に切り替わります。

2月中旬に行っていた「特色化選抜」はなくなり、3月上旬だった一般選抜の本検査は、2月25日(木)・26日(金)に前倒しされます。いま中学3年生のお子さんが、この制度で受ける最初の学年です。

中身も変わります。一般選抜の中に、全員が出願する「一般枠」と、学校が設けるかどうかを決める「学校設定枠」ができます。一般枠で調査書と学力検査をどの比重で見るかは、7:3から3:7までの5段階から学校ごとに決まり、新潟高校の普通科と理数科は3:7です(県教育委員会の令和8年3月時点の一覧)。

中学受験の日程は、これとは別に動いています。新潟市立高志中等教育学校の選考検査は2026年12月12日(土)で、募集は105人の予定です。高校入試は2月の終わり、高志中等の検査は12月の半ば。お子さんがどちらの入口に向かうかで、準備を本格化させる季節がずれてきます。

小千谷や見附から新潟大学附属長岡中学校を考えるなら、まず確かめたいのは、平日の朝、何時の電車かバスに乗れば始業に間に合うかです。要項は、親御さんとともに暮らす自宅から、徒歩か公共の交通機関で、概ね1時間程度で通えることを原則にしています。乗り換え案内の数字だけで決めずに、一度、登校と同じ時刻に親子で乗ってみると、3年間通う姿が思い描けます。

新潟県ならではの難しさは、私立中の受け方にあります。新潟明訓中学校の要項は、合格した場合に必ず入学する人だけが受検できると定め、新潟第一中学校の入試も専願です。私立中を押さえにして公立の一貫校にも挑む、という組み方はそのままでは取りにくく、受ける学校を選ぶことが、進学先を選ぶことにほぼ重なります。

中1の成績も中3と同じ重さで入る

新潟県の公立高校入試では、調査書の「各教科の学習の記録」として、各学年の5段階評定をそのまま合計した数を使います。9教科を3学年分足すと135点になり、中1でついた評定も、中3の評定と同じ1点として数えられます。中3の評定を2倍で数える県もあるので、中1のうちから、各学年の評定が最後まで合計に残ることを親子で共有しておくことが、後悔を減らす近道です。

ここまでを受けて、家庭で整えることを3つに分けました。1つ目が片づいてから2つ目へ、という進め方で十分です。

  1. 新しい入試の形を読み合わせる
    県の説明資料で、一般枠と学校設定枠の違いを、親子で一度いっしょに読みます。
  2. 比重と学校設定枠を書き写す
    学校・学科ごとの一覧から、調査書と学力検査の比重、学校設定枠があるかどうかを書き留めます。
  3. 私立中は専願かどうかで絞る
    私立中を受けるなら、専願の学校かどうかを最初に確かめ、合格したら進むと決められる学校に絞ります。

新潟県の中学受験は、私立・国立・市立・県立の4つに分けて見る

公式情報で整理

新潟県の「中学受験」は、運営する主体で4つに分けてみると、何から準備すればよいかがつかみやすくなります。

区分代表的な学校例候補に入れる前の確認点
私立中(専願が中心。併願できる試験がある学校も)新潟明訓、新潟第一、新潟清心女子専願か併願か、試験の回数、男女の別
国立の中学新潟大学附属新潟中学校、新潟大学附属長岡中学校ほか居住地、通学時間、検査の内容
市立の中高一貫校新潟市立高志中等教育学校居住地、適性検査、市外からの出願申請
県立の中高一貫校燕中等教育学校ほか(令和8年度は5校で募集)通学できる範囲、適性検査、令和9年度の要項

私立中は、専願かどうかと、試験の形を先に見る

2026年9月20日時点で、この記事の私立中3校は、2027年度(令和9年度)入学の募集要項を公開しています。

  • 新潟明訓:男女共学で募集は90名、専願です。11月14日(土)のチャレンジ選抜(自己推薦書・学力検査・面接など)と、12月12日(土)の一般選抜(国語・算数・面接など)があり、両方に出願できます。
  • 新潟第一:男女共学3学級・120人で、専願です。12月12日(土)に、国語・算数・英語(リスニング含む)と面接があります。追試験は行われません。
  • 新潟清心女子:女子35名です。12月12日(土)に専願入学試験と第1回一般入学試験(併願可)、2027年1月23日(土)に第2回一般入学試験(併願可)があります。試験内容は作文と面接です。

「専願」は、合格したら入学することが前提の出願です。

新潟大学附属の2校は、居住地・通学時間と、検査の型を先に確認する

新潟大学附属長岡中学校の令和9年度の要項では、第1学年は105人(附属長岡小学校からの入学予定者を含みます)です。親御さんとともに暮らし、徒歩か公共の交通機関で、概ね自宅から1時間程度で通学できることが原則とされています。出願は11月2日(月)から、11月13日(金)締切です。選考は12月5日(土)で、国語・算数の学力検査と面接を行い、調査書と合わせて総合的に判断します。

新潟大学附属新潟中学校は、9月20日時点で、公式ページの募集要項が令和8年度のもので、令和9年度は未掲載でした。令和9年度の選考検査の内容は、ホームページの「生徒募集」に10月5日(月)更新予定と案内されています。令和8年度入試(2025年12月)は、新潟市か隣接する市町村に親御さんとともに暮らす人(転入予定者を含む)が対象で、2025年12月13日(土)に国語・算数、14日(日)に面接でした。新潟大学附属の2校とも、確認できた要項に抽選の記載は見当たりません。

国立にはこのほか、上越教育大学附属中学校(上越市)があります。令和9年度の募集要項は、令和8年秋ごろに発表と、同校のサイトに案内されています。

高志中等教育学校と県立の中高一貫校は、「同じ公立一貫校」とまとめない

令和9年度の日程は、県立の中高一貫教育校も高志中等教育学校も、出願が11月25日(水)から27日(金)、選考検査が12月12日(土)、追検査が12月19日(土)です。高志中等は、ウェブ登録が11月2日(月)から、11月27日(金)正午締切です。県立の締切の時刻は、令和9年度の要項で確認してください。ただし、中身は同じではありません。

  • 新潟市立高志中等教育学校:募集は105人です。新潟市に居住していることが基本で、市外に住む人は、親御さんの転勤などの理由がある場合に、11月12日(木)締切で新潟市教育委員会へ出願申請をして承認を受けます。選考検査は、適性検査1・2(各45分)と面接です。
  • 県立燕中等教育学校(燕市):後期課程(4〜6年)に国際科学科を置く中等教育学校です。令和8年度の要項では、県立の中高一貫教育校の検査は適性検査(50分)と面接で、出願は1人1校で、親御さんとともに暮らす自宅から通学できることが原則でした(県教育長が特別に承認した場合を除く)。

令和8年度に募集していたのは、県立柏崎高等学校附属中学校と、村上・燕・津南・直江津の各中等教育学校の5校です。令和9年度の要項と募集定員は、9月20日時点で県のページに載っていません。

12月12日に、検査日が重なる

確認できた範囲で、令和9年度の検査日を並べると、12月12日(土)に、県立の中高一貫教育校、高志中等、新潟明訓の一般選抜、新潟第一、新潟清心女子の専願・第1回一般が集まります。附属長岡は12月5日(土)、新潟明訓のチャレンジ選抜は11月14日(土)で、附属新潟は、9月20日時点で未掲載です。

検査の型も、国語・算数と面接、英語、作文、適性検査と学校ごとに違います。併願を考えるなら、「共通基礎(計算・語彙・読解)」「適性検査」「学校別の検査(英語、作文など)」の3列に分けてください。

新潟県の公立高校入試を「内申か当日点か」の二択で読まない

公式情報で整理

新潟県の公立高校入試は、2027年度(令和9年度)から新しい制度で行われます。日程は、出願が2月8日(月)から10日(水)、本検査が2月25日(木)・26日(金)、追検査が3月2日(火)・3日(水)、合格発表が3月8日(月)です。2月中旬に行っていた「特色化選抜」は廃止されました。

欠員補充のための2次募集は、出願が3月11日(木)・12日(金)、選抜が3月15日(月)、合格発表が3月16日(火)です。調査書と面接(学校によっては、そのほかの検査も)で選抜し、2次募集の学力検査は行いません。一般選抜で受けた学力検査の結果を、学校が参考にできるとされています。

「一般枠」と「学校設定枠」を分けて見る

一般選抜には、「一般枠」と「学校設定枠」の2つの募集枠があります。一般枠は、すべての学校・学科が設定し、すべての志願者が出願する枠です。学校設定枠は、設定するかどうかを学校が決め、希望する志願者が、一般枠に加えて同じ学校・学科に出願できる枠です。募集人数は、学校・学科ごとの募集人数の半分を超えない範囲で、校長が定めます。中学校長の推薦は必要ありません。

一般枠は、調査書と5教科の比重が学校ごとに違う

全日制の一般枠では、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査(各100点)と、調査書の「各教科の学習の記録」(各学年の5段階評定の合計で、135点満点)から、総合得点を出します。調査書と学力検査の比重は、7:3・6:4・5:5・4:6・3:7の中から、校長が選びます。令和8年3月時点の学校別の一覧では、新潟高校の普通科と理数科は、調査書3に対して学力検査7です。指定した教科の配点を2倍にする傾斜配点(2教科まで)を行う学校・学科もあり、新潟高校の理数科は数学・理科、新潟南高校の理数科は数学・英語です。

学校設定枠と学校独自検査は、学校ごとに中身が違う

学校設定枠では、調査書と5教科の学力検査に加えて、面接・志願理由書・作文・プレゼンテーション、実技検査などの「その他の検査等」で評価します。その他の検査等を事前に提出する書類だけで行う学校設定枠では、面接や実技などの検査は行いません(学力検査は受けます)。学校設定枠は、志願者数が募集人数に満たない場合でも、総合的な判断で合格にならないことがあります。

一般枠で学校独自検査(実技検査など)を行うのは、県の簡易説明版では、新潟中央高校の音楽科と国際フロンティア高校です。国際フロンティア高校は、学校設定枠で、実用英語技能検定などの資格による加点も行います。

専願の私立中も、新しい高校入試も|新潟県で学年ごとに整えること

マサ先生の提案

時期優先したい準備家庭での確認
小4〜小5作文や適性検査に備えて、比べたうえで理由を書く練習を始める。計算・語彙・読解は毎日積み上げる。正誤を聞く前に、「なぜそう考えたの?」と理由を話してもらう。
小6前半私立の国語・算数型(新潟明訓など)、作文・面接型(新潟清心女子)、公立一貫校の適性検査型を分け、過去問題から要る力を確かめる。説明会に足を運び、登校と同じ時刻の電車やバスも試して、学校で過ごしたい日々を言葉にする。
小6後半〜12月時間を計って解き、必ず振り返る。11月と12月に集まる出願日と検査日は、1枚の表で重なりを確かめる。受かる・受からないの予想より、「次に直す1つ」を親子で相談する。
中1〜中2調査書は9教科が対象なので、5教科に加えて実技教科も、定期考査・提出物・毎日の授業で取りこぼさない。各学年の5段階評定がそのまま足されるので、今の学年の通知表から大切にし、志望校の比重も調べておく。
中3志望校の一般枠の比重、学校設定枠があるか、志願理由書が要るか、学校独自検査を行うかを調べ、計画に落とし込む。判定の結果を見たら、点を落とした訳と、1週間の過ごし方を親子で振り返る。

受ける学校がそのまま進む学校になる新潟で、親子の会話をこじらせない言い方

マサ先生の提案

新潟県の私立中は専願が中心で、受ける学校を選ぶことが進学先を選ぶことにほぼ重なります。通学の手段や時間も家庭ごとに違い、決めることが重なるほど、親御さんの言葉はきつくなりがちです。下のように言い換えると、会話が責める側と責められる側に分かれず、お子さんも自分の考えを口にしやすくなります。

「その成績のままで新潟明訓や附属を受けても、結果は見えているよ」
「新潟明訓の一般選抜で出る国語と算数のうち、この1週間で伸ばす所を1つ決めよう」
「バスで塾まで通わせているのに、なんで点が取れないの?」
「解き方が見えていた問題と、どこかで迷った問題を、別々に数えてみようか」
「この評定では、新潟高校は最初から無理だね」
「新潟高校の普通科は調査書と学力検査の比重がどうなっているか、一覧を一緒に見てから、これから伸ばせる所を分けよう」
「専願なんだから、受ける学校くらい早く決めなさい」
「合格したら通う学校だから、そこで打ち込みたいことを3つ出してから比べよう」

専願の学校を選ぶことは、進学先を選ぶこととほぼ同じです。親御さんは要項と通学の条件を調べて並べる役に回り、最後の選択はお子さんの言葉に任せてください。自分で選んだ学校なら、入学後の毎日にも納得して向き合いやすくなります。

高志中等・明訓・新しい高校入試へ、はじめの30日

マサ先生の提案

1週目:私立・国立・市立・県立と、一般枠・学校設定枠を書き分ける

私立・国立・市立の高志中等・県立の中高一貫校は、中学受験の表で列を分けます。高校受験では、一般枠だけで受けるのか、学校設定枠にも出すのか、学校独自検査があるのかを確かめます。学校名、通学時間、検査日、選抜方法は1枚の紙に書き出し、検査日が重なる所に印をつけます。

2週目:苦手な教科の中で、どこでつまずくかを見分ける

「算数が苦手」「英語が苦手」の中身を、計算、語彙、条件整理、記述、時間配分、見直しにほどいていきます。模試や定期テストは、点数を見たあとに、なぜその問題を落としたのかまで確かめます。

3週目:通塾や部活のある日でも続く分量を決める

平日30分・休日90分のように、無理なく続く長さを決めます。中身も「計算10分+資料を読む15分+説明する5分」と書いておくと、机に向かってすぐ始められます。

4週目:電車やバスの時間も含めて、続かなかった原因を探す

やれなかった日を責める前に、量、帰宅の時刻、問題の難しさのどこにずれがあったのかを確かめます。通塾で電車やバスに乗る時間が長く、睡眠が削られているなら、講座を足すより先に1週間の予定全体を組み替えてください。

新潟県の入試は制度が切り替わる時期なので、要項の更新に気を配ってください。

掲載した情報は、2026年9月20日の時点で公式に確かめられたものです。県立の中高一貫校、附属新潟中学校、上越教育大学附属中学校の令和9年度の要項のように、これから公表や更新を待つものも残っています。出願の前には、新潟県・新潟市の教育委員会と各学校の公式サイトで、いちばん新しい情報を確かめてください。

学校設定枠や専願について、新潟県の親御さんが確かめたいこと

よくある質問

新潟明訓や高志中等などを考えるなら、何年生から準備に入ればよいですか?

開始の学年に正解はなく、志望校とお子さんの学習の進み方次第です。受験をするか迷っている段階でも、計算・語彙・読解と、理由を説明する習慣づくりには手をつけられます。「もう遅い」と学年で線を引く前に、志望校の試験が私立の国語・算数型か、作文・面接型か、適性検査型かを確かめましょう。

新潟明訓・新潟第一・新潟清心女子は、併願で受けられますか?

令和9年度の要項を見ると、新潟明訓と新潟第一は専願だけです。新潟清心女子には、専願入学試験に加えて、併願で受けられる一般入学試験が設けられています。

高志中等教育学校と県立の中高一貫校を、両方受けることはできますか?

同じ年に両方を受けることはできません。県立の中高一貫教育校の出願は、令和8年度の要項で1人1校でした。さらに、県立と高志中等教育学校の選考検査はどちらも12月12日(土)で、同じ日に2校は受けられません。1校を選ぶ前提で、検査の型と通学のしやすさを比べてください。

新しい公立高校入試では、調査書(内申点)の点だけで合否が決まりますか?

決まりません。全日制の一般枠は、調査書の「各教科の学習の記録」と5教科の学力検査を合わせた総合得点で選抜されます。どちらをどれだけ重く見るかは、7:3から3:7までの中から学校が選ぶので、志望校ごとの比重を確かめてください。

まとめ:今日から整える3つのこと

迷ったら、この3つから始めてください。

  1. 新しい入試の形を読み合わせる
  2. 比重と学校設定枠を書き写す
  3. 私立中は専願かどうかで絞る
中学受験・高校受験のプロ マサ先生

この記事を書いた人

中学受験・高校受験のプロ マサ先生

指導歴25年以上。これまで1,200人以上の子どもたちの学習を見てきたオンライン家庭教師です。

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